宝石の輝きはここから生まれる ― 研磨の世界 ―

今日は、私たちが日々扱っている**ルース(裸石)**に欠かせない「研磨」についてご紹介します。普段、宝石を見るときにはすでに美しく輝いている状態がほとんどですが、その輝きの裏側には、職人たちの繊細な手作業と計算された工程があるのです。
■ 宝石の研磨とは?
宝石の「研磨」とは、原石をカットし、さらに表面をなめらかに仕上げ、光の反射や屈折を最大限に引き出す作業です。この工程によって、私たちがよく目にするキラキラとした美しさが生まれます。
■ 研磨の種類
1. ファセットカット(Facet Cut)
表面にいくつもの「面」をつけて光を反射させる技法です。例えばダイヤモンドやスピネル、トパーズなどに多く用いられます。
🔸 代表的なカット例:
- ブリリアントカット(宝石、特にダイヤモンドに多く用いられるカットスタイルで宝石、特にダイヤモンドに多く用いられるカットスタイルで、まさに「宝石の王道」と言えるスタイルです。)
- オーバルカット(オーバルカットは、名前の通り楕円形(オーバル型)にカットされたスタイル。エレガントな印象。)
- エメラルドカット(石の透明感や内包物の個性、美しい色合いを際立たせるかっと。知的な印象で、さらに美しい色合いを際立たせるのが魅力。)
2. カボションカット(Cabochon Cut)
一方、カボションカットとは、つるんとした半球形に仕上げる方法で、光を「反射」よりも「内包」して見せることが得意。例えばムーンストーンやラブラドライトなど、遊色効果や内包物の美しさを楽しむ石に適しています。
■ 研磨の工程
- カット前の検討
原石の形・傷・内包物を見て、さらに、どの形にすれば一番美しくなるかを決めます。 - カット(切断)
大まかな形に石を切断します。ここでの判断が最終的な輝きに大きく影響。 - ファセットづけ/面出し
ミクロン単位で角度を調整しながら、光を最大限に取り込むための面をつけます。 - 研磨・ポリッシュ
最終仕上げとして、専用の研磨剤と工具で表面を鏡のように滑らかに仕上げます。
■ 研磨で変わる「個性」
同じ石でも、研磨方法が変わると印象がガラリと変わります。
たとえば、インドの研磨は石の個性やナチュラル感を残すことが多く、透明感や対称性を重視するヨーロッパの研磨とは異なる魅力があります。
だからこそ、「どこで研磨されたか?」というのもルース選びの大事なポイントの一つなんです。
■ BELL-Luxeが大切にしていること
私たちは、石そのものの持つ魅力が最大限引き出されているかどうかを大切にしています。
✔ 内包物や色ムラも「個性」としての美しさ。唯一無二の存在感を持つルースを選んでいます。
✔ 光を受けたときに浮かび上がる、その石ならではの表情を重視。
✔お客様が直感で「美しい」と感じる瞬間を大切に、心に響くルースをセレクトしています。
ひとつひとつの石に、職人の「意図」と「物語」が込められています。
■ 最後に:宝石を見る目が変わるかも?
次にルースやジュエリーを見るとき、ぜひ「この輝きは、どんな工程を経て生まれたんだろう?」と想像してみてください。石がもっと身近に、そしてもっと愛おしく感じられるかもしれません。
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